2009年12月4日金曜日

iPhoneの母艦変更

iPhoneを接続するPC(母艦)を変更したので、その際の手順などを記載しておく。iPhoneがらみの移行作業にもいろいろあって、
  1. 現在使用しているiPodtuchやiPhoneからiPhone3Gなどへデータを移行するケース
  2. iPhone/iPodtouchを管理している母艦PCを変更(移行)するケース
が、一般的に考えられる。このうち、前者については、Appleのページやブログ、雑誌などでも情報がたくさんあるのだが、後者の母艦PCの変更についてはあまり情報が見られない。しかしながら、PCの故障や買い換えなどで、後者の母艦PCを変更するケースも十分あり得ると思うのだが、あまりに情報がなく、実行を躊躇していたのだが、やってみるとあっさりできたので、他の方にも紹介する次第です。
ちなみに、上記の移行ケースのどちらも、現在使っているiPhone(iPodtouch)内のデータがきれいさっぱり初期化されても構わないのであれば、あまり深く考える必要はない。重要なのは現在使っているiPhone(iPodtouch)内のデータ、特にアプリケーション関連のデータを消さずに、母艦PCを変更するというところである。
ちなみに移行した母艦の環境は以下の通りである。基本的にOS、iTunesともに最新パッチまで上げておく。iTunesは同バージョンに揃えて置くのが推奨であろう。
  • 移行元 iMacG5 MacOS X 10.5.8 , iTunes 9.0.2
  • 移行先 MacBookPro MacOS X 10.6.2 , iTunes 9.0.2
  • iPhone 3GS, OS 3.0.2
今回は、5年前のiMacG5から利用環境をMacBookProへ変更するというデータ移行も兼ねての作業だったので、次のデータをそのまま持って行くことを念頭に置いた。
  • iTunesの全データ
  • iPhone内の全データ
  • iPhotoのデータ
なお、連絡先、ブックマーク、カレンダーはMobileMeを使っているので、ここでは移行対象からは外している。メインターゲットはiPhone内のアプリおよび「それに付随するデータ」である。
外付けHDDを用意し、必要なデータを外付けHDDへコピーする。その後、移行先PCへ外付けHDDを接続して、必要なデータをコピーする。
主な手順は以下の通り。
  1. 移行先PCのiTunesで移行元で使っていたのと同じiTunesStoreアカウントでサインオンしておく(Storeメニューの「このコンピュータの認証」)。
    購入したMusicデータやiPhone用のアプリを移行先PCでも使えるようにするため。
  2. 移行元PCで事前にiPhoneの同期処理をして、最新のバックアップデータを作成しておく。
  3. iPhoneのバックアップデータはMacの場合「~/ライブラリ/Application Support/MobileSync/Backup/」にあるので移行元PCのiPhoneバックアップデータを外付けHDDへコピーする。
  4. 移行元PCのiTunesの全データを外付けHDDへコピーする。
    手順は
    http://support.apple.com/kb/HT1449?viewlocale=ja_JP

    http://hyperposition.org/soho/music/20070707150313.html
    を参照。
  5. 移行元PCのiPhoto Libraryを外付けHDDへコピーする。
  6. 外付けHDDを取り外し、移行先PCへ接続する。
  7. 外付けHDDから移行先PCへiPhoneのバックアップデータをコピーする。
    コピー先は、移行先で利用しているユーザの「~/ライブラリ/Application Support/MobileSync/Backup/」以下である。
  8. 外付けHDDから移行先PCへiTunesフォルダをコピーする。
    コピー先はデフォルトならミュージックフォルダ以下。
    iTunesを起動し、移行したデータで起動することを確認。
  9. 外付けHDDから移行先PCへiPhoto Libraryフォルダをコピーする。
    コピー先はデフォルトならピクチャフォルダ以下。
    iPhotoを起動し、移行したデータで起動することを確認。
  10. 以上で基本的に移行元PCの時と同じデータを移行先PCに揃えたことになる。
  11. iTunesを起動した状態でiPhoneをUSBケーブルで接続する。
    iPhoneでパスロックをしているとパスコードの入力を求められる。
  12. iTunesがiPhoneを認識し、通常の同期処理が実行される。
  13. iPhone内の各種データが、従来通りであることを確認する。
以上の手順で、私はうまく行きました。最悪iPhoneのデータが消えてしまった場合も、移行元PCにあるiPhoneのバックアップデータから復元することで、iPhoneは元には戻せるはずです。また、母艦PCがWindowsでも同様の方法が適用できると思われます。


5 件のコメント:

  1. 通りすがりの者ですが、
    参考になりました。ありがとうございます。

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  2. バッチリ移行できました!どうも助かりました、ありがとうございます。

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  3. 参考になりました。ありがとうです!

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  4. 大変参考になりましたが、私が困っているのは、iPhonの母艦だったPCのWindowsがイカレテしまったので、Installしなおし、もとの母艦だったiTunesの下のデータが全部消えてなくなってしまっている状態です。その状態で別のPCにiTunesをセットアップして新しいPCを2台目のPCとして認識させ、バックアップを実行しようとしましたが、電話帳のようなものだけしかPCにコピーできませんでした。(PCの空っぽの状態がiPhoneにコピーされてしまうという最悪の状態は回避できましたが。。。。新しい2代目のPCに現状のiPhoneに入っている内容をすべてコピー(バックアップ)して、今後差分を同期させていくという使い方をしたいのですが、どなたかやり方を教えてください。ボイスメモを含めて全部バックアップして同期がとれるようにしたいですがだめでしょうか?。よろしくお願いいたします。

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  5. この記事を参考にさせて移行したところ問題なくできました。時間にして30分ぐらいです。
    本当にありがとうございます♪

    環境はWin 64bit proです。

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